紫外線やブルーライトを遮断・吸収し、酸化を防いでくれています。
紫外線やブルーライトは水晶体ですべて防げるわけではありません。特にブルーライトは約8割が網膜まで到達するといわれています。その影響を最も受けやすいのが網膜中心部の黄斑(中心窩)。この黄斑の中心部にはゼアキサンチン(※)が、黄斑の周辺部にはルテインが存在し、酸化防止に一役買っています。
※「ゼアキサンチン」はルテインによく似た色素で、ルテイン同様、強力な抗酸化作用をそなえています。ルテインが代謝によって必要量のゼアキサンチンに変化するなど、2つは非常に近い構造を持つ成分です。
緑黄色野菜にはルテインが含まれていますので、日々の食事を通じて継続的にルテインを摂取することが大切になってきます。
望ましいとされる1日の摂取量は6〜10mg。これを摂取するには、ほうれん草ならサラダボール2杯分(50〜80g)が必要となります。(グラフ参照)
アメリカ人の平均的な1日あたりの摂取量は1.2mg程度といわれており、通常の食事のみで充分なルテインを摂取することはなかなか難しいようです。
一般的に緑内障とは、「眼圧の上昇により圧迫された視神経が障害を受ける疾患」であり、
「高眼圧」が危険因子であると言われています。
しかし近年、高眼圧以外に「グルタミン酸のような興奮性神経毒性物質の関与による神経変性」が指摘されており、
眼圧コントロールとは異なる手法による緑内障対策が注目されています。
クロセチンは「神経保護作用」を有することが報告されており、緑内障の予防や進行抑制に役立つ可能性が注目されています。
クロセチンには、眼の血流を改善する (Xuan et al (1999))、眼の炎症を抑える (Nagaki et al (2003)) といった研究報告があり、「眼精疲労の回復を促進する効果」も試験によって明らかになっています。
眼の疲れを客観的に評価する最新機器を用いて眼精疲労に対する効果を調べたところ、クロセチンには、眼の疲労回復を促進する効果があることが明らかになりました。
眼の疲れを感じている人を対象に行なった試験では、クロセチンを1日あたり7.5mg摂取することにより、眼の調節疲労の回復が促進しました。
クロセチンは単体でも活性酸素を消去する働きをしますが、
ルテインと併用することで一段と抗酸化力がアップします。